| 評 | 題名 | 著者 / 編者 | 出版社 |
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| コメント | |||
| ○ | 三浦展 | 下流社会 | 光文社新書 |
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| あまり真剣にデータを分析品がら読んだわけではないが、下流の人が増えているというより、下流と思っている人が増えている、という話なのかな。 確かに本当に○流かなどというのは計りようがないので仕方ないが。 それにしても、自分で規定した○流というのが階層固定化につながり、いつの間にか本当に○流らしくなってしまうというのもコワイ話だ。 | |||
| ○ | 佳里富美 | 眠れぬ夜の壁 | さんが出版 |
| ○ | 小島健一 | ニッポン地下観光ガイド | アスペクト |
| 地下に隠された秘密の空間。 自然の驚異から人工の労作まで紹介。 地下マニア必見。 | |||
| ◎ | 宮本輝一 | 賑やかな天地(上・下) | 文春文庫 |
| ぬか漬け作って食べたくなってきた。 本当の意味で、もうちょっといい食生活をしたくなってきた。 | |||
| ○ | 松原一枝 | 幻の大連 | 新潮新書 |
| 大連出張前に読み始めたが、ドイツ出張に代わったため、文字通り幻になってしまった。 戦前、日本の植民地だった頃の大連の様子を筆者の視点で描いたエッセイ集。 いかんせん、90何歳のおばあさんが、自分の少女時代を思い返して書いた本なので、感覚的にちょっと我々とは違うのは仕方ないが、なんとなく当時の子供の生活が伝わってくる。 | |||
| ○ | 楊逸 | 時が滲む朝 | 文藝春秋 |
| 天安門事件からオリンピックに至る時の流れを題材にした小説。 当時自分と同じ世代の若者が戦い倒れたのをテレビで見ていた身としては、題材自体はとても興味深い。 しかし、読んでいても、体験者の本当の気持ちが伝わってこない。前半は若者小説としては悪くないが、肝心の後半は特に描写が粗い。しかも、これは仕方ないことだが、日本語がやはり拙い。全体として、芥川賞レベルとは言えないように思う。 | |||
| ○ | 藤平光一 | 「氣」の威力 | 講談社+α文庫 |
| ◎ | 司馬遼太郎 | 歴史と風土 | 文春文庫 |
| ○ | 中島義道 | 孤独について | 文春文庫 |
お勧めの本があったら是非紹介して下さいね。