コンテンツ科学研究室

本ページは、準同一映像の高速検出の研究成果として開発された 準同一映像検出ソフトウェア NDD: Near Duplicate Detector の 公開を行うページです。
準同一映像区間とは、映像中に繰り返し現れるCMやテロップは異なるものの同じ素材映像を用いたニュース映像などの映像区間を指します。 従来、長時間映像中からこれらの準同一映像区間をもれなく検出する処理は、膨大な計算時間を要することから非常に困難でしたが、本ソフトウェアは、この処理を高速に行うものです。 具体的には、空間方向と時間方向の2段階の次元圧縮と低次元と高次元の2段階の照合により、この高速化を実現しています。
NDDはLINUX上のコマンドラインで動作するC言語のプログラムです。 NDDの実行には、次元圧縮のための圧縮基底を学習するための学習用映像と準同一映像区間検出の対象となる検出用映像をmpegファイル形式で用意する必要があります。
こちらのビデオで、どんなことをするプログラムかを詳しく説明します。
Fedora 10, gcc バージョン 4.3.2 の場合を示しますが、それ以外でも動作すると思います。
処理の流れや中間ファイルの形式、パラメータの設定方法などの詳細はドキュメントをご覧ください。
本ソフトウェアは、科学研究費補助金特定領域研究「情報爆発IT基盤」の公募研究「大規模映像アーカイブにおける効率的な情報検索のための自動構造化」の一部として、名古屋大学大学院情報科学研究科メディア科学専攻村瀬・井手研究室において開発された手法に基づき、(株)ネットコンパスにより実装されました。 手法の詳細は以下の文献をご覧ください。 また、本ソフトウェアをお使いのうえ、結果を公表される際には、以下の文献を引用してください。