書籍を対象とし,ページ単位でその文書内容に応じた彩色を行なう手法について研究をしています.
このような彩色を施すことにより,書籍をわざわざ開かなくても読者がその内容の変遷を俯瞰的に知ることや,各書籍の特徴を色特徴量として表現することが可能になります.文書中に出現する各単語に対しては,「人間が単語から連想する色」に関する知見を用いて色を割り当てます.この「人間が単語から連想する色」は,具体的なものを表す単語(例えば「葉」:緑色,「火」:赤色)だけでなく,抽象的な単語(例えば「怒り」:赤色,「泣く」:青色)に関しても,概ね大衆意見が一致することが判明しています.
本手法は,文書の検索や要約技術への応用が期待されます.
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協力研究員 (広島市立大学 助教)