コンテンツ科学研究室

名古屋大学大学院情報学研究科
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研究内容: 擬態語

日本語においては,人間の歩容(歩いている様子)は「すたすた」「よろよろ」などといった多様な擬態語で表現されます.

我々の研究では,歩容を擬態語で記述したり,逆に擬態語から歩容を生成したりするフレームワークの構築を目指しています.人間と対話する・人間を支援することを念頭に置いた人工知能は,人間が理解しやすい,直感的な情報の入出力が行えることが望ましく,そのためには,計算機で人間の感覚,質感,直感といった定性的な概念を扱えるようになる必要があります.ブーバ・キキ効果(言語音と図形の印象との間に存在する関係性)に代表されるように,人間の感覚は複数のモダリティ間で共起関係があることが知られており.

このようなモダリティ間の関係性を情報学的なアプローチによりデータドリブンにモデル化することは,人間の感覚のクロスモダリティの解明に役立つだけでなく,計算機が人間の感覚を理解することにつながります.

データセットが公開されました. http://www.cs.is.i.nagoya-u.ac.jp/ja/opensource/hoyo/

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メンバー

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加藤 大貴

研究員 (未来社会創造機構)

最新の研究成果

    音象徴性に基づく擬態語からの歩容の生成
    加藤大貴, 平山高嗣, 道満恵介, 井手一郎, 川西康友, 出口大輔, 村瀬洋
    人工知能学会論文誌, vol.36, no.5, pp.D-KC7_1-10, September 2021.
    Introduction to the Contents Science Lab
    Ichiro Ide, Keisuke Doman, Takahiro Komamizu, Marc A. Kastner, Hirotaka Kato, Chihaya Matsuhira
    Joint Int. Workshop on Smart Systems, オンライン, July 2021.
    More-natural mimetic words generation for fine-grained gait description
    Hirotaka Kato, Takatsugu Hirayama, Ichiro Ide, Keisuke Doman, Yasutomo Kawanishi, Daisuke Deguchi, Hiroshi Murase
    MultiMedia Modeling -26th Int. Conf., MMM 2020, Daejeon, South Korea, Jan. 5-8, 2020, Procs., Part II, W.-H. Cheng, J. Kim, W.-T. Chu, P. Cui, J.-W. Choi, M.-C. Hu, W. De Neve eds., Lecture Notes in Computer Science, vol.11962, pp.214-225, Daejeon Convention Center(大韓民国大田広域市), January 2020.
    HOYO:オノマトペを付与した歩容データセット
    加藤大貴, 平山高嗣, 道満恵介, 川西康友, 井手一郎, 出口大輔, 村瀬洋
    電子情報通信学会メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎研究会, MVE2018-21, 大工大梅田校舎, September 2018.
    オノマトペによる歩容の記述の高精度化に向けたデータセットの構築
    加藤大貴, 平山高嗣, 道満恵介, 川西康友, 井手一郎, 出口大輔, 村瀬洋
    画像の認識・理解シンポジウム(MIRU)2018, no.PS3-44, 札幌コンベンションセンター, August 2018.
    音象徴性を利用したオノマトペによる歩容の記述
    加藤大貴, 平山高嗣, 道満恵介, 井手一郎, 川西康友, 出口大輔, 村瀬洋
    人工知能学会論文誌, vol.33, no.4, pp.B-HC2_1-9, July 2018.
    Toward describing human gaits by onomatopoeias
    Hirotaka Kato, Takatsugu Hirayama, Yasutomo Kawanishi, Keisuke Doman, Ichiro Ide, Daisuke Deguchi, Hiroshi Murase
    Proc. 7th IEEE Int. Workshop on Analysis and Modeling of Faces and Gestures (AMFG2017) in Conjunction with ICCV2017, pp.1573-1580, Palazzo del Cinema -Venice Convention Center (Venezia, Veneto, Italy), November 2017.
    音韻と人体部位の動きの関係に着目したオノマトペによる歩容のzero-shot記述に向けた検討
    加藤大貴, 平山高嗣, 川西康友, 井手一郎, 出口大輔, 村瀬洋
    平成29年度電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会講演予稿集, B2-6, 名古屋大, September 2017.
    音韻と人体部位の動きの関係に着目したオノマトペによる歩容の記述に向けて
    加藤大貴, 平山高嗣, 川西康友, 道満恵介, 井手一郎, 出口大輔, 村瀬洋
    電子情報通信学会パターン認識・メディア理解研究会, PRMU2017-25, 東北大片平校舎, June 2017.


Last updated: 2024-10-10 00:31:48.314530593 +0000 UTC m=+2.680750257.